SONOKO : ジャンピエール、今日は葉っぱについて教えてくれるかしら。SONOKOが好きなアッサムの葉っぱは細かく丸まっているけど、どうしてあんな形なの?
ジャンピエール英貴 : それは、CTC(Crush・Tear・Curl)という種類の葉っぱで、短時間で濃く抽出できるように小さく丸く加工してあるものですね。ミルクティー(チャイ)やティーバッグに用いられる紅茶の葉っぱです。CTCは濃くもしくは早く抽出するために細かく加工してあるから、いい茶葉が使われているとは限らないんですよ。
SONOKO : では、CTC以外の葉っぱの種類も教えて。
ジャンピエール英貴 : 葉っぱの種類というよりは、グレードとか等級のことですね?
SONOKO : へえ、紅茶にもグレードがあるの?ダイヤモンドみたいね!楽しそう。
ジャンピエール英貴 : 葉っぱといえば、「オレンジ・ペコ」って何か知ってますか?
SONOKO : ああ、よくオレンジのフレーバーと勘違いするやつよね。
ジャンピエール英貴 : そう!「オレンジ・ペコ」は葉っぱの部位を指すんです。紅茶の茶摘みは、新芽を含む上部3枚の葉を手で摘み取るのですが、産毛のように光る葉っぱがオレンジ色に見えたことからそう呼ばれるようになったと言われています。ペコというのは中国語で「産毛」(パイ・ハウ)という意味なんですよ。
ジャンピエール英貴 : これが「オレンジ・ペコ」の葉っぱです。金色の葉っぱが見えるでしょ?紅茶の葉っぱは基本的に「オレンジ・ペコ」(OP)なんです!それを細かくすると「ブロークン・オレンジ・ペコ」(BOP)になります。主にセイロンティーに多く、ミルクティーなどに使われます。
2007.11. 9 UP !
SONOKO:ジャンピエール、今日は紅茶の種類について聞かせてくれないかしら。SONOKOが好きなのはアッサムだけど、紅茶には他にどんな種類があるの?
ジャンピエール英貴 :日本人の好きなのはダージリンですね。あとセイロン(スリランカ)とか。他にはイギリスの有名紅茶ブランドのブレンドティーやフランスのフレーバーティーなどがあげられますね。
SONOKO : へえ、セイロンってどんなの?アッサムとかダージリンはお茶の味が浮かぶけど、セイロンって言ったらまったくイメージできないわ。
ジャンピエール英貴 : アッサムやダージリンっていうのはインド国内の地域名だけど、セイロンは旧国名で今のスリランカのことなんですよ。
SONOKO : だからそれがどうしたの??? お茶の味とどう関係あるの?
ジャンピエール英貴 : スリランカ産のセイロンティーは日本人がイメージする一般的な紅茶に一番近いんですよ。
SONOKO : “一般的”って、いわゆるリ○トンとか日○紅茶のティーバックみたいな紅茶?
ジャンピエール英貴 : そうですね。セイロンティーはヨーロッパ系の有名紅茶ブランドの茶葉などに使われ、ブレンドされたり、フレーバーティーとして着香されてしまうことも多いので、一般的には、アッサムとかダージリンに比べると産地(地域)ごとの知名度が低いように感じます。当然スリランカにも「ウヴァ」や「ヌワラエリヤ」に代表されるような有名な産地がたくさんありますが、スリランカ産のお茶は“セイロンティー”として包括されてしまうから、あまり知られていないんですね。
SONOKO : スリランカの人はマーケティングが足りなかったのかしら?じゃあその“セイロンティー”についてもっと教えて。
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2007.11. 2 UP !
SONOKO : おいしい紅茶をいれるために必要な道具を教えてください。何が必要なのかしら?
ジャンピエール英貴 : 湯を沸かすケトル、茶葉を蒸らすためのティーポットの他、ティーカップ、ミルクピッチャー、シュガーポット、ティーキャニスター、ティーメジャー(ドザール)、ティーストレーナー(茶漉し)、タイマーや砂時計は最低限必要ですね。他には、ティーコジー、ティーマットなどのアクセサリー類です。カップは紅茶の色が綺麗に映えるように白いものがいいですね。
SONOKO : じゃあ、それぞれの使い方を教えて。
ジャンピエール英貴 : ティーメジャーは茶葉を計るための道具です。ティーメジャーに茶葉を軽く一杯が、ティーカップ1杯分=約3グラムです。大きい葉っぱの場合は気持ち多めにすくって約3グラムを計ってくださいね。
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2007.10.31 UP !
SONOKO : 前回、おいしい紅茶を淹れるための大事なポイントというのは、「水、新鮮な葉っぱ、蒸らし時間」この3つだけと言っていたわね。じゃあまず、紅茶にあうおいしいお水について教えて。
ジャンピエール英貴 : ペットポトルのミネラルウォーターで入れるとおいしいと思うでしょ。でも実は紅茶には水道水が一番適してるんですよ。水の中に含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラル分が多いと、茶葉が広がりにくく、紅茶の香りや美味しい成分が抽出されにくいんですよ。幸い、日本の水道水はミネラル分が少ない「軟水」なので、紅茶や緑茶を楽しむのに適した土地だと言えるでしょうね。
SONOKO : ふうん。パリでは硬水なのでお湯をわかしたら白い石灰の幕ができてしまっていたわ。だから、おいしい紅茶や緑茶を入れる時はボルビックを使っていました。日本の水に一番近い軟水といわれていたの。イギリスの紅茶もイギリスの水道水をわかして淹れるのがおいしいって聞いたわ。何故かしら?
ジャンピエール英貴: 要するに、紅茶は水中の酸素量が豊富な“新鮮な水”で淹れた方がより美味しいのですよ。それに英国では水が硬水でおいしいとはいえないけど、ミネラル分の多い硬水の土地でも美味しい紅茶を楽しむために、独自のブレンド技術を発達させてきたから必然的に、ミルクティーに合うストロングな紅茶を飲むようになったんですよ。
SONOKO :ふうん。なるほど。だからイギリスのブランドのおいしい葉っぱで入れても、ニューヨークで飲んだ紅茶はまずかったのね。同じ葉っぱで同じように淹れているのに。日本で飲んでるほうがずっと美味しい。意外だったのよ。
ジャンピエール英貴 : そうですね、ぼくも紅茶の原産地であるインドやスリランカでたくさんの紅茶をテイスティングしましたが道端で売られている屋台のチャイが一番おいしいと思いました。それはその土地の風土に育まれた水と葉っぱを、その場で飲むからおいしくて当然なのですよ。英国は硬水だけど、英国の水にあう独自のブレンド技術が発達しているし、日本は軟水だからおいしい。紅茶がおいしいというのには必ず理由があるというわけ!
SONOKO : でも、言葉だけじゃあわかりにくいな。
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2007.10.31 UP !
SONOKO:今日からおいしいお紅茶にまつわるお話を連載することになりました。ボンジュール、ジャンピエール。
ジャンピエール英貴:こんにちは。よろしくお願いします。暖かい紅茶がおいしい季節がやってきましたね。これから6回に渡って、とっておきの紅茶のお話を交えながら、美味しい紅茶の楽しみ方を学んでいきましょう!
クリスマスの頃にはあなたも立派なティーソムリエを目指して。